部屋の中央で洋太は結衣を見下ろしている。
結衣は今起きている事が把握出来ていないようで、ただジッとそこに座っている。
圭一が部屋に駆け込んでも二人は微動だにしなかった。
”パタッ”
物音がして振り返ると菜緒が後ろに立っている。
菜緒は困惑した顔をしていたが、部屋に入ると少し不思議そうにして周りをキョロキョロと見渡していた。
見ず知らずの菜緒が入って来ても、結衣は全く動じる様子はなく、ただジッと座っている。
「結衣。覚えてるか?洋太だよ。ひさしぶりだろ?」
圭一が話し掛けても、結衣は反応しない。
「結衣、ゴメンな。洋太なんか変なんだ」
圭一がしゃべればしゃべるほど、部屋は沈黙に落ちていった。
「そうやって…」
洋太が、苦しみの滲んだ表情で話しだす。
「そうやって…」
話してる間も迷っているようで洋太は言葉を詰まらせていた。
「そうやって…」
三度そう言うと、ふっ切れたように洋太は続きを話した。
「そうやって、いつも写真と話していたのか?」
結衣は今起きている事が把握出来ていないようで、ただジッとそこに座っている。
圭一が部屋に駆け込んでも二人は微動だにしなかった。
”パタッ”
物音がして振り返ると菜緒が後ろに立っている。
菜緒は困惑した顔をしていたが、部屋に入ると少し不思議そうにして周りをキョロキョロと見渡していた。
見ず知らずの菜緒が入って来ても、結衣は全く動じる様子はなく、ただジッと座っている。
「結衣。覚えてるか?洋太だよ。ひさしぶりだろ?」
圭一が話し掛けても、結衣は反応しない。
「結衣、ゴメンな。洋太なんか変なんだ」
圭一がしゃべればしゃべるほど、部屋は沈黙に落ちていった。
「そうやって…」
洋太が、苦しみの滲んだ表情で話しだす。
「そうやって…」
話してる間も迷っているようで洋太は言葉を詰まらせていた。
「そうやって…」
三度そう言うと、ふっ切れたように洋太は続きを話した。
「そうやって、いつも写真と話していたのか?」