「…っく……っ…」



「はぁ…」



やっと口を開いてくれたのに、



もう…



ダメ…だ。



「ってかさぁ…お前…」



このキレぎみな口調…



絶対、嫌われ…た。



もう…



ヤダ。



「ゴメっ…センセ……あたっ…ゴメっ!!」



「は?」



そして、話しかけた先生を遮るように、再びスタッフルームへと逃げようとした…



瞬間、



「だ~か~ら。お前さぁ…俺のコーヒー持って勝手に逃げんじゃねぇよ。」



「えっ!!」



「まっ、逃げても捕まえりゃいいだけだけど…こんな風に…な?」



「キャッ!!」



突然、後ろから伸びてきた右腕に、あたしの体はガッシリと抱き止められた。