月の夢

もちろん好きなことを詰めこんだだけでは物語として成立はしないだろうけれど、

とても重要な要素だと思う。

篠原くんの横顔を静かに眺めつつ、あたしも好きなものに思いを巡らせる。

読書、図書館、歴史を感じさせる洋館や和館。

紅茶、中国茶、甘いホットドリンク。

晴れた日に芝生の上でひなたぼっこするのも好き。

でも虫は苦手。

夜の散歩もいい。

女の子が夜中に歩きまわるのは褒められたことじゃないけれど、

星や月を眺めながら、夜の空気を吸うのは気持ちがいい。

そんなあたしの好きなものの中に、篠原くんの書く小説も加わるといいな、とも思う。