俺は真剣に練習した

コーチに言われたことは
きちんと直して
家でも暇さえあれば
ボールを触った

理由は上手になりたかったから
それだけ

なんで上手になりたかったのかも
両親に喜んでもらいたいから
それだけ

父さんは仕事で忙しいにも関わらず
仕事の合間をぬっては
サッカーの相手をしてくれた

母さんも練習には毎回ついてきてくれた
暑い日も寒い日も

大会の日なんかは
両親そろって来てくれた
少し恥ずかしかったけど
一生懸命応援してくれてる姿を見てると
そんな事思わなくなった

サッカーが上手くなれば
両親も喜んでくれる

何より自分が大舞台にたてる

この時の俺にはサッカーしかなかった

サッカーでみんなが幸せになると思ってた

だけど幸せが崩れた原因はサッカーだったんだ