俺が小学3年になった時かな

父さんが倉庫の片付けをしてたんだ

そこから出てきたのが
サッカーボールだった

他にも野球ボールだったり
いろいろあったんだけど
俺が1番興味を持ったのはサッカーボールだった

サッカーボールを見つめる俺を見て父さんは言ったんだ

「やっぱり俺の子だ。
サッカーやりたいか?」

って
その時はよく分からなかったけど
後々父さんと話すうちに
昔父さんもサッカーが大好きだったことが分かった

サッカーの話をしてる時の父さんの顔はイキイキしていて

無意識のうちに
俺もサッカーにのめり込んでいったんだ

それで母さんに頼んだ

「サッカー…習いたい」

すると母さんは笑顔で
許してくれた

父さんが昔サッカーが好きだったことを
知ってたからかもしれない

俺はすぐに小学校のサッカーチームに入った