あの日―
私が家出をした日
青葉の家に住み始めた日
幸せな日々の始まりの日…

私と青葉の生活は始まった
この日を境に私達は付き合い始めた

それなら学校の登下校が一緒でも不自然じゃない

あ、私達が一緒に暮らしてるのは誰も知らないし
これから先教えるつもりもない
青葉の提案だった

誰かに言って広まったりすると
いろいろ面倒だから。
妃菜もあんまりご両親と関わりたくないっぽいし…

って、
青葉はいつも私のことを考えてくれてる
大事にしてくれてる

だから私も青葉を大事にする
何があったって
青葉から離れたりしない

私には青葉しかいないから
【彼氏】
なんていう存在より
もっと大きいものだった
この人がいないと
生きていけない

ただ一人、
自分をちゃんと見てくれた人だから…