本当の愛

「お母さん、今までお世話になりました
もう迷惑はかけません」

と母親に

「これで楽しく暮らせますね??
もう二度とあなたの目の前には現れません」

と男に

皮肉っぽく軽く笑いながら言い

家…だった場所を後にした

この時だって母親と男の声は聞こえない

ほらね??

私は邪魔だった

結局愛なんてこれっぽっちもらってなかった

今さらだけど改めて実感した

―誰からも愛されてなかったんだ
って

不思議なことに涙は出なくて

あてもないのに…
ただただ一人で頬の痛みを我慢しながら
夕方の薄ぐらい道を歩いていた

この時の空はとても綺麗なオレンジ色で…
それは誰からも愛されない私をあざ笑っているようにも見えた