そんな仁王立ちにも今回は全く腹が立たなくて。


「ホントにいいの?」

あたしは果苗をじっと見つめる。


「いいって!

知那と行ってきなよ♪」

果苗はあたしにチケットを渡しながら
そう言った。

「ありがと!

知那は日曜空いてる?」

「うん!

一緒に行こうね!!」


そうして

あたしと知那は
日曜に絵画展覧会に行くことになった。