「ああ~!!

チケット忘れちゃった!!」
と、ハッとしたように知那が叫んだ。


「う、うるさ…」

あたしは思わず呟く。


「うるさいって何よ!

あ~どーしよ!?

今から家に帰る!?」

1人で慌てている知那をよそにおいて
耳を軽く押さえながら、鞄からあるものを取り出す。