priere (プリエール)

「おい!待て!」



「何?」



私は振り向き



邪魔されたイライラから怒りの視線を男に向けた



「そんなに睨むなよー。・・・そんな君には、コレをやろう。」



そう言うと男はズボンのポケットから何かを取り出す



目の前に現れたソレは



太陽の光を反射しキラリと輝いた



「はぁ?何これ?」



「キーホルダー。」



「そんなの、見ればわかるし!そうじゃなくて、何でこんなもの私に?」



「まぁーいいじゃん。理由は明日教えてやるよ。」



「明日?」



「うん。明日。また明日、この時間にココに来いよ!じゃーな。茉由香ちゃん!」



半ば強引にキーホルダーを私に渡すと



男はヒラヒラと手を振りながら去って行った