priere (プリエール)







パシッ!










手首に強く握られた感覚がある






・・・あれ?







自分の手元に目をやると



確かにつかまれている



即座に後ろを振り向くと






男と目が合った





「何してんの?」



「・・・・・・飛んでみようと思って。」



「死ぬよ。」



「別にいいよ。死んでも。」



ってか、死のうと思ってんだけど・・・



「昼間に、こんなところから飛ばれたら、迷惑なんだけど。」



「わかった。じゃー夜にする。ご迷惑、おかけしました。」



私は柵をまたごし内側に降りると



室内へつながる扉へ向かい歩きだした