いつものように、勉強部屋へと向かう。


そこにいるのは、

深く頭を下げて私を待つ
新しい、先生。



「ご機嫌麗しく、お嬢様」

「宜しくお願いします、先生。」


「私に『先生』は無用で御座います。 ジョセフと。」


柔らかな笑み

甘いマスク


「執事と言えど、勉学の際は私に教える身。教えて頂く私は、貴方を『先生』て呼ばせて頂きます」


貴方は少し、驚いた顔をして、

では、勉学の際だけ

と微笑んでお辞儀をした。

まだ若くて、麗人のよう。


勉学を教えてくれる貴方が、

私だけが抱える想いの“答え”も導いてくれるなんて・・・