「−っ、」


先生が息を零す音に気付いた。


「お嬢様は、今の私の言葉をそのように受け止めるのですね」

私は
え、と小首を傾げた。



「お嬢様は、とても・・・純粋でいらっしゃる」

「?どういう意味なの?」

先生は、今までに見たことの無い程甘い視線で、椅子に座る私を見下ろした。


「そのままで、居て下さい、そんなお嬢様で良いのです」



私は先生の言う事が理解出来なかったが、

それは、先生の眼差しが余りにもいつもと違い過ぎて、心が動揺してしまったからかもしれない。