凪沙が赤くなるから俺までそれが移りそうで





ちゅ






それを隠すためにキスをした。




「んっ……ふっ…せん…せ。」





苦しいと逃げようとする凪沙の頭を

片手で引きよせ、唇を捕える。




これからもずっと離さないという意味をこめて。






ちょっとやりすぎたのか


赤い顔のまま、ふらふらしながら玄関に入って行った。








「おやすみ。おれのお姫様。」









〈嫉妬 宏人side〉 fin.