泣かない約束

「もうボードに乗れたの?」

「いや、あれ以来あんま乗ってなくて。今は休業中。」

「じゃあ、またこの夏に乗れるように、練習あるのみだね。」

 僕は去年の夏に彼女に格好付けるために、サーフィンを始めた。が、これがなかなか上手くいかなくて、とうとう去年の夏は乗れなかった。

 お天道様は僕らだけ観察しているみたいで、すぐそばに感じた。