"二人。"
ワクワク、ドキドキ、きゅんきゅん。
イライラ、ムカムカ、きぃぃーっ!!しゅーん。
沢山の感情。
たぶん、ここ何ヶ月かで一気に老けた気がする。
「藤森くんのアドレス教えてくれない?」
イライラ、ムカムカ。
「付き合ってるって噂ウソだよね?だって、藤森くん私の友達と寝たって聞いたよ。あの子―…貴女よりきっと満足させてあげる自信あるわよ。勿論、ベットの中でね。」
きぃぃーっ!!!しゅーん…。
「あお。明日、一緒にハンバーグつくろーぜ?勿論俺は特大なやつな。そーだ、この間買ったエプロン使えよ。下は裸で。そのまま台所で抱いてみたい。」
ドキドキ。
「なぁ、お前のここに黒子があるの知ってたか?太ももの付け根。覗き込まないとわからない場所。」
「――っ…」
「綺麗な足だな。赤いキスマークがよく映える。この黒子とキスマークは俺だけ知っていればいい。……あいつはコレを知っているのか?」
「……」
「まぁ、いいか。これからは俺にしか見せるなよ?この形のいい胸と、綺麗な白い足。そして、この黒子とキスマーク。――約束だ。」
きゅんきゅん。
「明日からの連休で一樹と未来が来るってさ。あいつら明日の晩飯が焼肉だって知っててワザとなのか?」
ワクワク。
何年も離れていてやっと実った恋は凄く甘くて酸っぱくて、時々苦い。
久しぶりな感情に、今まで我慢していたことが我慢できなくなっていて、沢山の感情がすぐ表に出て来てしまう。

