"大学は、、"
「ど、どうしよぉ…」
西日が差し込む部屋で、ガクリと肩を落とす。
目の前に広がる
--沢山のダンボール。
「はぁ…」
今日、何回目か分からない溜め息を吐いた私は、残りのダンボールにガムテープを貼り蓋をした。
「あー、うぅー…」
部屋を見渡し唸る私は、携帯を持ち着信履歴を表示させた。
一番上にある名前と番号を見て
「はぁ…」
溜め息を吐いた。
もう一度部屋を見渡した後、気合いを入れ通話ボタンを押す。
見渡した部屋は何も無く。
殺風景な部屋はとても寂しい--…
呼び出すコール音が携帯から聞こえ、緊張する私は微かな手の震えとドクンドクンと心臓が脈打つのを感じた。
「--もしもし」
5回コールが鳴りコール音が切れると同時に聞こえた声に、ドキッと心臓が跳ねた。
「し、しんちゃん…?」
「おー」
「--今…平気?」
「どうした?」
「あ、あのね…」
心の優しい声に涙が出そうになった。
グッと涙を堪え
「明日…ね…-ひ…」
震える声で話を切り出す。
「明日?」
私の言葉を遮る心に出掛けた言葉を飲み込んだ。

