「えっ、健吾?」
布団の上に仰向けで倒れた私の上に、健吾は覆いかぶさってきた。
付き合ってから沢山の表情を見せるようになった健吾。
私の視界にうつる健吾は、無表情。
「--んんっ…」
無表情の顔が近づくのに気付いた時には、唇が重なり合っていた。
「---んっ、--んぅー…!」
触れるだけのキスだと思っていた私は、無理矢理こじ開けられた唇に健吾の舌が侵入し、驚愕した。
逃げる私の舌を追いかける健吾の舌。
私はいつもと違う健吾に、ただ恐怖を抱くだけだった…
何分経ったのかも分からないほど続けられるキス。
苦しくなり、健吾の胸元を両手で突っ張り離れようとしたが、私の両手は健吾の手に拘束され、両耳の横で押さえられている。
長く続く激しいキスに、意識が朦朧としてきた頃、重なっていた唇は離れた。
「--はぁ…はぁ、…--っ…」
足りていない酸素を取り込む私に、健吾は首筋に顔を埋め強く吸った。
ズキッと感じた痛み。
ズキズキと痛む首筋に、舌を這わす健吾。
ワンピースの裾はめくられ、胸へ向かう手。
私は抵抗することなく、頭に浮かんだ記憶を思い出していた--…

