その日から2日後、若田からメールが入った。
『今日の15時にお前ん家の前にいく。』
と書かれたメールを見て、後戻りが出来ないことを実感した。
あの日、
一樹が怪我をした時から覚悟を決めていた。
若田の女になろうと--…
泣き腫らした未来の顔。
大怪我を負った一樹。
彼らを守るには、この方法しかなかった…
何で今まで意地を張っていたのだろうと、私さえ犠牲になれば周りは幸せになると。
そう気付いた私は、携帯を持ち若田に電話をしていた。
受験に受かり、あと少しで学校は冬休みに入り、2月からは家庭研修に入る。
学校を休んでも、卒業はできる。
私は、もう心達とは会わないと、心達には迷惑をかけないと心に決めた。