金髪の君*完結




交わった視線の先で、心は「フッ」と口角を上げ笑った。

そして、すぐに表情を変え


「あお」


真剣な顔で私の名を呼んだ。


「な、な…「臨海公園まで呪わせたくねぇ。」


「何?」と言おうとした私を遮った心。


「はい!?」


顔を歪め、聞き返した私は間違っていない。

誰だって今の言葉を理解できるわけがない。


「いや、こっちの話だ…」


腕を離し、顔を背けた心は


「まぁ、座れ。」


座席を指で指し促した。



「あ、うん…」


促されたまま素直に座った私は


「--えっ…?」


私の隣に腰を下ろした心に驚いた。