金髪の君*完結


自分の中で沢山の感情と格闘していると、ゴンドラはいつの間にか頂上まで上っていた。

頂上に着いたことに気付かず、自分の世界に入り込んでいた私は、急に大きく揺れたゴンドラに驚き「きゃっ」と小さな叫びをあげた。

窓にへばり付いたままの私は、揺れたと同時に窓の縁に手を掛けたが、窓の縁だけじゃ不安な私は他に掴める物を手探りで探した。



「はぁ…」


自分の手の平に収まった棒の感触に、安堵の溜め息をはく。

手の平に収まりきらない太い棒は、柔らかいし固いし何故か暖かい。

不思議な感触に、窓から視線を棒にうつすと--…



「へ?」


掴んでいる棒とその上にある心の顔を何度も視線を往復させ確認し


「--っ…ごめ!」


慌てて手を離した。

棒だと思いこんでいた心の腕から…