再び訪れた沈黙に、交わっていた視線を先に逸らされた。
寂しい気持ちになり、私も心から窓に視線を向けた。
「うわぁ…」
既にゴンドラは頂上付近まで上っていた。
小さくなった人や車、建物の光を窓にへばり付きながら眺める。
ゴンドラから見た外の景色が綺麗で食い入るように見ている私は、"観覧車の頂上"と言う言葉が頭に浮かび、頬を赤くした。
"観覧車の頂上でのキス"は常識化された言葉で、それはカップルや両思い同士がやること。
---私達は…?
疑問に思った私は、すぐに
"有り得ない"
答えは出た。

