「しんちゃん。」
病院からの帰り道、車の助手席から運転する心に話し掛けた。
「あ?」
地元の未来を先に送って行き、今車の中は私と心の2人だけ。
「あのね、昔…--中学の時に行った○ィズニーランドに行かない?」
「あ゙?」
眉間にシワを寄せ、低い声を出した心にビクッと肩を上げた。
そんな私に気付いた心は
「わりぃ…」
眉間に寄せたシワを元に戻した。
謝る心に「大丈夫だよ」と伝える。
「○ィズニーランドはやめねぇか?」
心は視線を私から前へ向けた。
「マジ呪われてやがる…」
ポツリと呟いた声は私の耳には届かなかった--…