「未来が何を話したのかはわからないけど、たぶん本当の話。」
「そうか。」
心が納得し頷いた後、心と一樹は目で会話をしはじめた。
2人の雰囲気に入れない私は、パイプ椅子に座り2人のやり取りを見ていた。
「--な-いっ!…にゃに?」
一樹が頷くと同時に、2人の視線が私に向き驚き舌を噛んみ、口の中が微かに鉄の味がした。
ズキズキする舌の痛みに堪えている私に
「あおちゃん…」
一樹が遠慮がちに話かけてきた。
舌が痛くて声を発したくない私は、視線だけ一樹に向けた。
私の視線に気付いた一樹は
「言いづらいんだけど…」
と言い、瞼を伏せた--…

