金髪の君*完結




「---…」



泣き疲れ寝込んでしまった未来の頭を、愛しそうに撫でる一樹。



「心、未来をソファーに寝かせてくんない?」


未来を満足するまで堪能した一樹は、心に声をかけた。


「あぁ」と言い、軽々と未来を持ち上げお姫様抱っこをした心はソファーへ向かって歩きだす。


ベッドから離れ、ソファーへ向かう心の背中をジッと見つめる私に


「あおちゃん、心配かけてごめんね…」


寝たままの状態で言う一樹。


「うん、凄く心配した。
可愛い顔が台なし。」


「可愛い顔って…嬉しくないかも…」


一樹は引き攣った笑顔を見せた。