金髪の君*完結


私が座る椅子の横に立った心。
心の瞳が鋭く、私を責めていた。
恐怖でビクッと肩を上げた私は、未来にした過ちに気付き


「未来ごめん…」


すぐに謝った。


頭を左右に振る未来を見て、ホッと安堵の溜め息をはいた。

けど、やっぱり気になるのは一樹な怪我の原因。

隣に怠そうに立つ心を見上げ


「っで、原因は何?」


声をかける。


「あ?」


過去を話し、和解した今でも少し前までと変わらない言葉遣いにムッとする。


「あ?じゃない…」


小さく呟いた声は心には届かなかったらしく、眉間にシワを寄せたままの心を見て泣きたくなった。