「あおいちゃん、ここ座って?」
どこからか出してきたパイプ椅子を差し出す未来。
未来はもう涙を流してはいないが、腫れた瞼の赤みは引かない。
「未来、目冷やした方がいいよ。」
パイプ椅子に腰をかけ、未来に冷やすよう促すが「大丈夫。」と笑った未来は一樹の側から離れることはなかった。
1人部屋の一樹の病室には、20インチ程の液晶テレビやクローゼット、ソファー、トイレに何故かシャワールームまで付いていた。
「」病院なだけあって、内装も綺麗で何でも揃っていた。
一樹の家は両親共働きの一般家庭。
きっとこの部屋は"特別室"。
病室の中でも最上級の部屋に違いない。

