金髪の君*完結




そんなこんなで始まった受験。


銀は美穂に言われた事が効いて勉強に没頭し、推薦組の私・美穂・アッキー・心・一樹は自習の時間を使って小論文の書く練習を--…


「あれ、しんちゃん達は?」


「んー?
あっ、ホントだねぇ。銀はしっかりやってるみたい。
心と一樹はいつものことじゃん。」


不良である心と一樹が練習するはずもなく、窓際の列の後ろの席と、その前の席は空席。

心の席の隣に座る銀は、参考書やノート、電子辞書片手に黙々と勉強をしている。
額には、体育祭で心に奪われたハチマキを付けていかにも受験生だ。

そんな必死の銀を見て顔を赤くし


「私のために…」


呟いた美穂。



2人が羨ましかった--…