金髪の君*完結




「美穂の言葉でやる気が出たみたいだし、将来は安泰だね。」


「うん、そうだね…」


勉強をしている銀の姿を見て「じゃぁ今日は…」と言葉を続けた美穂。


「今日はベッドの中で素---「わーわーわー!」」


またしても言葉を遮られた美穂は不思議そうに私を見つめた。



「素直になることはいいことだね。」


ごまかすように言った私に「頑張ってみる」と答えた美穂。

目に浮かんでいた涙はいつの間にか無くなり、笑顔の美穂を見て



--何を頑張るの…?



胸の中で質問してみた。



後からアッキーに聞いた話では、2人はよく一緒のベッドで寝るらしい。

だから"ベッドの中"なのかと納得した私に、なんで美穂はあんなに焦っていたのだろうと疑問が残った--…