「しんちゃん…」 「あ?」 「お昼に何か食べた?」 「食ってねぇ」 「じゃぁさ--わわっ…」 お腹がキュルキュルと鳴り、慌ててお腹を抑えた。 「何か食いに行くか。」 心はベンチから腰を浮かせ立ち上がり、私の前に左手を出した。 その手にゆっくりと右手を乗せると 「--ひゃっ…」 グイッと引かれ、心に抱きしめられた。 膝に置いてあったストールがヒラリと地面に落ち、 「あっ…」 拾おうと手を伸ばすが、心に抱きしめられている私の手は届かなかった。