カツカツとヒールの音を響かせながら歩いていた私が止まると同時に音も止まった。 「--葵ちゃん…?」 ヒールの音が止まったのに気付いたのか眉間にシワを寄せた銀が振り返った。 「ふぅ…」と大きく深呼吸をし、勢いよく向きを変え足早に歩く。 銀や若田に向かって--… 「えっ!!?」 カツカツカツと大きな音をたて歩く私に、驚きを隠せない銀。 銀の横を通り抜ける時「大丈夫だよ」と伝えた。 「いらっしゃいませ、"あい"です。」 若田のテーブルの横に立つと笑顔で挨拶し頭を下げた--…