「ん。」 「--へ?」 目の前に出された手の平。 どうしたらいいのかわからない私はジッと手の平を見続ける。 「手」 「手?」 繰り返す私に顔を歪ませた心は 「手出せ」 言葉に従い出した手を心は掴み歩き出した。 繋いだ手を見つめ「なるほど」と思い理解できなかった自分に呆れた。 手を握る時に「また迷子になる。」と呟いた心の言葉が聞こえていた私は心配かけた罪悪感と手を繋げた幸福感を一気に味わった。 「あっ、りんご飴!」 「あ?」 心の手を引き声をかけた私に心はチラッと視線を向けた。