車の横に立ち、話をしている心と一樹に背を向け少し離れる。


「私としんちゃん付き合ってないんだよ!!」


「えっ?別にいいじゃん!
心くんに葵ちゃんの浴衣姿を見せてノックアウト!!
っで、茂みの中で押し倒されて既成事実を作っちゃう!
そしたら…あの、"若蔵"って奴も諦める!!
一石二鳥ってやつだよ!!
っん?一石三鳥?一石四鳥?
………まぁ、葵ちゃんにはめちゃくちゃお得ってこと!!
だから行こう?ってか、決定!
じゃぁ、帰ろう!」


「ちょっ、未来待って「かずくーん!葵ちゃんもお祭行くって!」」


手を引かれ、心と一樹の前へ出された私は苦笑いを浮かべた。