髪にキスを落とした心は顔を上げると
「ちっ」
舌打ちをしてドアを睨み付けた。何故睨むのか不思議で頭を傾ける。
「---ぅ--ぅの-…」
「--し---った--…」
ドアの外から微かに漏れている声。
心が眉間にシワを寄せドアに向かって歩きだす。
私はベッドに座り心の背中を目で追った。
「おい!押すなって!!」
銀の声が聞こえた瞬間
「--ぅお!」
心がドアを勢いよく開けた。
転がり込むように部屋へ入ってきた銀。
「--うぜぇ…」
「うぜぇ!?俺ってうぜぇのか?
美穂、俺ってうざったいのか?」
「銀メチャクチャうざい。」
銀を見下し言った心と美穂の切り捨てによって銀は落ち込み始めた。

