私と心、一樹は有名な進学校へ入学が決まっていた。
私が心へ別れを告げた日、高校の入学式があり私は行かなかった。
中学の桜の木の前で別れを告げたのが4月…
心が退学になったのは私のせいだ。
「ごめん…」
謝り続ける私の頬を撫でる心。
「退学になって今の学校に編入しなかったらお前に会えなかった。」
心の言葉が胸に染みる。
「喧嘩してよかったと思っている。」
「--ん?
ちょ、ちょ…しんちゃん?」
「あ?」
「喧嘩はよくないよ?」
「--気をつける。」
顔を逸らしぶっきらぼうに言う心に頬が緩む。
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