「--で、今日若田が居て…」
海での出来事を思い出し、再び震え出した体を抱きしめた。
「--ひっく、ぐすっ…」
静寂の中、未来の泣き声が部屋に響く。
未来の背中を優しく摩る一樹。
未来の泣いている姿を見て震える体も治まった。
「未来、ありがと…。」
二年前、イギリスに着いてから未来にだけ連絡を入れた。
『誰にも居場所を言わないで』と約束し、今日まで守り通した未来。
私が逃げた理由を話した時も今も私の代わりに泣いてくれる。
私の大切な親友。
---ありがとう…
「あ゙お゙い゙ぢゃ゙ーん゙」
大粒の涙を零す未来に笑顔を向けた。

