金髪の君*完結




睨み付けられた若田は口角を上げ


「その顔そそる」


そう言い、私の髪を一束掴みキスをした。


「この髪も、この顔も、この体も俺のもんだ。」


若田はそう言い、首に顔を埋めた。
そして、首に


「--いっ、た…」


噛み付いた。


「このキスマーク、誰が付けた」


埋めていた顔を上げ、睨む若田。
噛まれた所がジンジンと痛む。


「あんたには関係ない。」


若田を睨み付け震える声で威嚇する。


キスされた唇、噛まれた首筋が気持ち悪い。
心に噛まれた時はこんな気持ちにはからなかった。


--しんちゃん…


「助けて…」