太陽の光が金髪の髪に反射してキラキラ輝いている。
歩く度に、前髪のチョンマゲが揺れる。
中学の時とは違うガッシリした背中を見続けていると、心がピタッと止まった。
急に止まった心に驚き、止まるが今まで見ていた背中が目と鼻の先にありぶつかる寸前だったことに気付く。
「ホッ」と安堵の溜め息を吐き、心の背中からヒョッコリと顔を出し周りの様子を伺う。
「-----あっ…」
視界に入ったのは海に入るのを禁止されている岩場。
誰もいないその場所は、昔心と海に行った時の場所によく似ていた。
「わぁ~、しんちゃん、しんちゃん!
早く行こう?」
心の背中から正面に回り、腕を両手で掴み揺すった。

