金髪の君*完結




何度か冷たい物と温かい手の感触を感じ、カチッと音がしたのを聞き後ろを振り返った。


「塗ってくれてありがとう…」


振り返ると手に持っていた日焼け止めを私のバッグに入れている心の姿。


「あぁ」


心はそのまま立ち上がり


「行くぞ。」


と言い、海の方へ歩き出した。


歩き出した心の後ろ姿を暫く見つめ、慌ててサンダルを履き小走りで追い掛けた。


立ち止まり海を見つめる心に、追い掛けていた私は前へ回り込み


「行こう?」


と声を掛ける。


海から私へと視線を向けた心は、私の手首を掴むと海とは違う方向へ歩きだした。