「しょうがない…」
うーん、うーんと言いながら手を伸ばし日焼け止めを塗るが、上手に塗れているのかすらわからない。
--絶対、斑(むら)になってる…
顔を回せるだけ後ろに回し、背中を見るが全く見えない。
「はぁ…」
顔を伏せ溜め息を吐く。
「ねぇねぇ、どーしたの?」
頭上から聞こえた声に顔を上げると
「えっ?」
茶色い頭の男の人が立っていた。
「あっ、日焼け止め?
俺が塗ってあげようか?」
「はい」と手の平を出す茶髪さん。
「えっ、いや、あの…」
咄嗟に日焼け止めを背中に隠す。
日焼け止めを目で追っていた茶髪さんは
「いいから、いいから」と言い、ビーチパラソルの中に入り日焼け止めを持っている腕を掴んだ。

