「バーカ」
心は体を離し先を歩く一樹達に向かって歩き出した。
歩き出した背中を見つめ固まる私に、心は数歩先で止まり
「早く来い。」
振り返り言った。
歩き出すのを待っているのか、私から視線を逸らさない心に暖かな気持ちになる。
駆け出し、彼の胸へ…
なんて出来ないけど、彼に自分の肩がぶつかる距離に寄り
「行こう?」
笑顔を向ける。
彼との距離は確実に縮まってる。
「あぁ」
近くにいる私を拒否せず、私が話しかければ答えてくれる。
彼の優しさに付け込んでるのかもしれないけど、嬉しくてしょうがない。
胸の高鳴りも暖かい気持ちも心地よい。

