金髪の君*完結




心との会話は無く、2人分空けて隣を歩く心。
距離を感じる。


--寂しいな…


そう思っても声をかけることも、近付くことすらできない。

誰にも邪魔されない絶好のチャンスなのに何も行動できない自分に苛立つ。


「--えぃ!!」


苛立ちを足元にあるワカメにぶつけた。


--ベチャッ…


「うぉ!またワカメ!!」


やってしまった…
目の前には後頭部にワカメのカツラを付けた銀の姿。


勢いよく振り返った銀とバチッと目が合い、逸らすのを忘れてたことに気付く。


「葵ちゃん…?」


引き攣った笑みを浮かべる銀を見て冷や汗が背中に滲む。