両思いだった時には話をするだけでこんなに緊張はしなかった。
編入してから約3ヶ月。
話すきっかけが増えたけど今だに慣れない。
「あっ、あの…」
今、心臓が暴れているのは『色っぽい』と言ったことをどうごまかそうか悩んでいるから。
なかなか話し出さない私に、心は煙草をギリギリのところまで吸い、灰皿に押し付け火を消した。
---あっ、そうだ!
「しんちゃん。」
「あ?」
煙草の煙を吐き出し、視線を向ける。
「煙草、未成年。」
淡々と述べた私から視線を前に向け、ギアを『R』に入れバックをする。
一度も切り返しせずに駐車場に車を停車させた。

