灰皿を出したらすぐに引っ込んだ手。
視線を戻す事なく灰皿を見続ける。
--カチッ…
運転席からライターで火を点ける音がし、無意識に運転席を見る。
「---っ…」
フルスモークの窓から僅かに入る光に金髪の髪はキラキラ輝き、片手でハンドルを握っている彼の口元には煙草。
煙草を吸い煙をはく彼は色気があり目を奪われた。
「--色っぽい…」
無意識に出た言葉。
自分の言葉に驚き口を押さえるが
「は?」
彼にはしっかり聞こえてたみたい。
「あっ、いや…、その~」
タイミングよく赤信号に捕まり止まった車。
心は私を見続けるが、私の目は左右に泳いでいる。

