金髪の君*完結




車が走り出してから約30分。

暴れる心臓を落ち着かせようと窓の外の景色を見ているが、隣にいる心が気になる。
いつの間にか高速に乗り、追い越し車線を走り沢山の車を追い越す。
車を抜かす度に小さくなるまで見続ける。
そんな私に聞こえてくるのは小さな音量で流れる音楽と


「あのね、あのね、昨日ね、葵ちゃんとデートしたんだよ!!
でね、でね、新しい水着を買ったの!!
その水着がな・ん・と・ビ・キ・ニ!初ビキニ!!
葵ちゃんみたいに大きなおっぱいじゃないのが残念なんだ…」


「……」


余計なことまで話す未来の声。


「未来はそのままで十分だよ。」


優しい声で甘い言葉を言う一樹。


--ご馳走さま。