金髪の君*完結



「なんで…?」


銀から視線をアッキー達に向ける。
銀が「シカトー!?」と叫んでいるが私は今だに思考が追いついていない。
アッキー達に問い掛けると


「なんでって、ねぇ?一成くん。」


アッキーは一成に視線を向ける。


---黒髪、漆黒の瞳…


「あぁーーーー!!!」


夏休みで駅前のロータリーは賑わっている。
高級車が2台に美男子がいて注目されているのに私が叫ぶと更に視線を集めた。


「お、お兄さん!!?」


「ピンポーン!!
久しぶり、葵ちゃん。」


笑顔で手を振る一成。
目の前で手を振り立っている人物は一度会ったことがある、心の兄で藤森一成。


「えぇー!アッキー!!」


「は、はい!」


視線を一成からアッキーに勢いよく向け大声を出した私に、アッキーは姿勢を正し返事をした。