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「みぃ〜つけた。」


「やっぱりあの子が探してた女ですか?」


長い前髪をうざったそうにかき上げ改札を見つめ、敬語で話す男。


「あぁ。」


ニヤリと口角を上げ、一緒に電車に乗り込んだ2人を獲物を捕らえたように鋭い視線をおくる男。



男は舌で上唇を舐め



「次はぜってぇ逃がさねぇ。




覚悟しろよ




葵。」