深呼吸をし、顔を上げる。 「ありがとう…」 アッキーにお礼を言うと笑顔を返してくれた。 泣いたせいで喉が渇き、テーブルにあったお酒に手を伸ばし一気に飲んだ。 口に広がるお酒の味、喉は焼けるように痛く切った唇にピリッと痛みが走る。 飲み終わると同時に体がボンッと熱くなった。 「葵ちゃん!それウォッカ!!」 隣で慌てているアッキーの声を聞きながら意識がぶっ飛んだ。