笑いが収まり、女子トイレを出る。
「−−あっ…」
フラつく足が絡まり、前へ傾く体。
スローモーションのようにゆっくり倒れる。
−−−ガシッ…
目の前に床が迫り、目を閉じたが来るはずの衝撃が無い。
そしてお腹に感じる違和感と落ち着く匂い。
そっと目を開けると床が鼻先にあった。
危なかったとドキドキとする心臓。
お腹に回った何かが力を込めると床から離された体。
背中に感じる彼の存在。
後ろから抱きしめられてる体は熱を持つ。
彼の姿を確認しようと頭を後ろに向ける。
「−−しん、ちゃん…」
視界に入る白に近い金髪と漆黒の瞳。
すぐ後ろにいる彼の姿を見てドクンッと胸が高鳴った。

