金髪の君*完結



−−カシスオレンジって何…?


綺麗な色をした液体を見つめる。


「そのお酒美味しいよ。」


「お酒…?

−−−あっ!」


アッキーの言葉にクラスメートに頼んだことを思い出した。
そして、持ってきてくれた男子に『ありがとう』とお礼を言う。


料理が美味しくて心への苛立ちをすっかり忘れていた。
グラスを見つめ、飲むのを渋る。

視線を感じ顔を上げると、お酒を持ってきてくれた男子と目が合う。
飲むのを待っているのか、目が合った視線は私からグラスにうつった。


持ってきてくれたのに飲ま無いのは申し訳ないなと思い、『いただきます』と言い、グラスに口をつけた。